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米軍トップ、米中戦争を警戒か トランプ氏が引き金

米軍のミリー統合参謀本部議長はトランプ氏による核攻撃命令を阻止する方法を考えていた=AP

【ワシントン=中村亮】米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長が2020年11月の大統領選前後に当時のトランプ大統領の中国に対する強硬姿勢などをきっかけに米中戦争が起きると警戒していたことが14日、分かった。ミリー氏は中国軍高官に電話し、仮に攻撃を行う場合でも事前通告すると伝えたという。

米主要メディアが14日、著名ジャーナリストのボブ・ウッドワード氏らの著作の抜粋を相次いで報じた。著作は来週発売になる予定だという。

米メディアによると、ミリー氏は中国軍高官に2回電話し、米国は安定しており中国を攻撃する考えはないと伝えた。

1回目の電話は20年10月30日。米軍の南シナ海での軍事演習に加え、トランプ氏の対中強硬姿勢を受けて中国は米国が攻撃を仕掛けると確信しているとの情報がミリー氏に寄せられたという。トランプ氏は中国に厳しい姿勢を示して有権者に支持を訴えていた。

ミリー氏は21年1月8日にも中国軍高官と電話した。同6日にトランプ氏の支持者が連邦議会を占拠する事件が発生。トランプ氏が事件を扇動し、民主主義に打撃を与えたと痛烈に批判されていた。ミリー氏は電話で「我々は100%安定している。万事大丈夫だ。民主主義はたまにだらしなくなる」と述べた。

ミリー氏は中国がトランプ氏の精神状態が不安定になったと判断して米国からの攻撃に備え、米中対立が一段と激しくなる事態を避けようとしたとみられる。ミリー氏は中国の不安を増幅させないために米インド太平洋軍に対して複数の軍事演習を延期するよう伝えた。

ミリー氏は2回目の電話に先立って、トランプ氏による核攻撃命令を阻止する手段を民主党のペロシ下院議長と話し合っていた。ペロシ氏はミリー氏に対して「彼(トランプ氏)はクレージーだ。あなたも分かっているだろう」と伝えた。ミリー氏は「あなたにすべて同意する」と応じた。

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