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米当局、モデルナ・J&J製も追加接種承認 混合接種も

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【ニューヨーク=野村優子】米食品医薬品局(FDA)は20日、モデルナ製とジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)について、一部を対象に緊急使用を承認したと発表した。これで米国で接種が進む3種類のワクチン全てで追加接種が認められた。併せて、メーカーの異なるワクチンを組み合わせる混合接種も認めた。

モデルナ製の追加接種が承認されたのは、先行して認められているファイザー製と同じく、65歳以上と重症化リスクの高い人、医療従事者や教師など感染リスクの高い職に就く人だ。1~2回目の接種量の半分にあたる50マイクログラム(マイクロは100万分の1)を、2回目の接種から6カ月が経過した後に追加接種する。

J&J製については、1回目の接種から2カ月が経過した18歳以上を対象に追加接種を承認した。1回接種型のJ&J製については、「2回接種型とみなすべきだ」との指摘も出ていた。9月末からファイザー製の追加接種は始まっており、米国で接種が進む3種類のワクチンについて、追加接種が承認された。

FDAのウッドコック局長代理は声明で「ワクチン接種完了後に一部で免疫低下が見られており、予防効果を維持するために追加接種が重要となる」と述べた。

FDAはこれまで、当初接種したものと同じメーカー製を追加接種するよう求めてきたが、混合接種も認めるとした。米国立衛生研究所(NIH)がFDAに提出した臨床試験(治験)のデータによると、特にJ&J製について混合接種が有効だった。

当初J&J製を接種した人を比較したところ、同じJ&J製を追加接種後に抗体レベルが4倍に膨らんだのに対して、ファイザー製を追加接種後は35倍、モデルナ製は76倍に膨らんだ。一方、ファイザー製とモデルナ製の混合接種については、当初接種したメーカーと同じものを追加接種した場合に比べて、ここまでの大きな差はみられなかった。混合接種による安全性の懸念は確認されていない。

FDAのバイオ医薬品評価研究センターのディレクター、ピーター・マークス氏は「公衆衛生上のニーズに対応すべく、混合接種を認めた。追加接種の利益とリスクについてはさらに評価を進め、今後数週間以内にも公表する予定」と述べた。もっとも、基本的には多くの人が同じメーカー製を追加接種するとみているとした。

追加接種の開始には、FDAの承認と米疾病対策センター(CDC)の勧告が必要になる。CDCは21日に、モデルナ製とJ&J製の追加接種について協議する諮問委員会を開催する。ここで接種が勧告されれば、追加接種が始まる見通し。ファイザー製は高齢者などを対象に追加接種を進めており、すでに1120万回以上が接種されている。

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