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ハイチ検察、大統領暗殺への首相の関与を捜査 

(更新)
ハイチのアンリ首相(7月、ポルトープランス)=AP

【メキシコシティ=宮本英威】カリブ海の島国ハイチの検察は14日、7月にモイーズ大統領が殺害された事件を巡り、アンリ首相に対する捜査を進めていることを明らかにした。これに対しアンリ氏は同日、自身への捜査を求めたベドフォード・クロード検察官を解任した。同国では8月におきた地震で大きな被害も発生しており、政治と社会の情勢は一段と混乱している。

ハイチ検察は、暗殺の指示役だったとの疑惑がある元司法・公安省高官のジョゼフ・フェリクス・バディオ容疑者とアンリ氏が、暗殺後に電話で2回話していたと主張しており、事件への関与を疑っている。アンリ氏の出国禁止も求めた。

検察は10日、アンリ氏に任意での出頭を打診していた。ハイチの制度では首相への出頭要請は大統領しか行えない。モイーズ氏の暗殺で同国の大統領は現在は空席だ。アンリ氏は出頭の要請に応じていないもようだ。

アンリ氏は11日にはツイッターへの投稿で「混乱を引き起こそうとしている」と、検察の姿勢を批判していた。「真犯人は処罰されるべきだ」とも書き込んだ。

モイーズ氏は7月7日午前1時ごろ(現地時間)、首都ポルトープランス郊外の自宅で、元コロンビア軍人らから構成する武装集団によって銃撃された。アンリ氏は同日の午前4時3分と同20分にバディオ容疑者と電話で話していた。バディオ容疑者の行方は分かっていない。

ハイチ政界では、モイーズ氏の暗殺直後、当時のジョゼフ暫定首相が実権を握った。モイーズ氏は死去前の7月5日に次期首相としてアンリ氏を任命しており、同20日に首相に就任した。アンリ氏は脳神経外科医で、社会問題・労働相などの経験を持つ。

AFP通信によると、暗殺事件を巡ってはこれまで44人が逮捕されている。この中には18人のコロンビア人、2人のハイチ系米国人が含まれている。大統領の警備担当者で負傷者は報告されていない。

ハイチの大統領選挙は当初、9月26日に予定されていた。社会情勢が不安定なことから延期され、現在は11月7日に予定されている。

大統領選の延期が決まった後の8月14日にはマグニチュード(M)7.2の地震が発生し、大きな被害が出た。2200人以上が死亡し、1万2200人が負傷した。家屋の倒壊は13万棟に達している。

国連児童基金(ユニセフ)は、160万人を対象とする人道支援が必要だとして、1億2220万ドル(約130億円)の支援を国際社会に求めている。

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