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仮想通貨「ドージコイン」急騰 テスラCEOのツイートで

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【シリコンバレー=白石武志】米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は14日、暗号資産(仮想通貨)「Dogecoin(ドージコイン)」を使って同社の一部の商品を購入できるようにするとツイッターに投稿した。普及に弾みがつくとの期待が先行し、直後にドージコインの価格は一時4割近く急騰した。

マスク氏は米西部時間の14日午前2時半すぎに「テスラはドージで買える商品をつくって、様子を見てみる」とツイッターに書き込んだ。購入可能になる商品の具体例などは示していない。米国の深夜帯の投稿だったにもかかわらずリツイート数は4万回を超え、瞬く間に情報が拡散した。

仮想通貨情報サイトのコインデスクによると14日未明に0.16ドル(約18円)前後で推移していたドージコインの価格はマスク氏の投稿直後に0.22ドル前後にまで急騰し、上昇率は一時4割近くに達した。その後は下落に転じ、14日昼時点では0.18ドル前後で取引されている。

ドージコインは「ビットコイン」をまねて2013年にジョークとしてつくられた仮想通貨とされる。「ドージ(Doge)」は「犬(Dog)」を意味するスラングで、インターネットミーム(ネット上の面白ネタ)として話題になった柴犬(しばいぬ)を由来としている。

マスク氏は仮想通貨の支持者として知られ、なかでもドージコインはお気に入りとされる。21年5月に米コメディー番組に出演した際にもコントのテーマとして取り上げた。ただ、ドージコインは仮想通貨のなかでも最も価格変動が激しい銘柄の一つとなっており、決済手段として実用的かどうかは不透明だ。

米税務当局は仮想通貨を金銭ではなく資産として扱うため、決済に使う場合でも売却時と同様に取得価格との差で生じた利益には原則としてキャピタルゲイン税が課される。煩雑な税務手続きへの懸念も仮想通貨を使った決済サービスの普及を阻む要因になっている。

「マイニング(採掘)」と呼ぶ計算作業で消費する電力が環境に与える影響も懸念されている。テスラは3月に米国内で自社の電気自動車(EV)などについてビットコインでの支払いを受け付け始めたが、採掘に大量の化石燃料を消費することを理由に約1カ月半で一時停止している。

マスク氏はツイッター上で仮想通貨をめぐる発言を繰り返し、価格変動に大きな影響を与えている。10月にはドージコインと同じく柴犬をシンボルとする仮想通貨「SHIBA INU」について保有していないことを明らかにし、直後に価格下落を引き起こしている。

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

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