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国連総会開幕 コロナで人数制限、首脳は本部で演説へ

(更新)
コロナ禍では2度目となる国連総会は対面とオンラインを組み合わせる(14日、ニューヨークの国連本部の映像配信から)

【ニューヨーク=白岩ひおな、吉田圭織】米ニューヨークの国連本部で14日、第76期の国連総会が開幕した。新型コロナウイルス禍で迎える2度目の国連総会は、各国の出席者を制限しつつ、2年ぶりに本部での首脳級の演説を予定する。途上国へのワクチン供給拡大を議論するオンライン会合や、気候変動対策を議論する安全保障理事会の会合も開く。

総会議場には世界193の加盟国・地域の外交官が集まったが、出席者は大使を含む2人に制限された。マスクを着けて参加し、グーに握ったこぶしを合わせる「フィストバンプ」などであいさつを交わした。会場の様子はインターネットを通じて映像を中継で配信される。

76期の国連総会議長を務めるモルディブのシャヒド外相は新型コロナや気候変動、紛争や貧困などの地球規模の課題解決に向け「われわれは変化をもたらす先導者となるべきだ」と訴えた。グテレス国連事務総長は「国際社会が声を一つにして困難な状況に立ち向かうには、全ての加盟国の信頼と結束が不可欠だ」と呼びかけた。

21日からは各国首脳級の演説が始まる。2020年9月の国連総会は首脳が出席しないオンライン会合だったが、今年はオンラインと現地での演説を組み合わせる。米国連代表部は演説も事前収録とするよう要請したが、10日時点で多くの首脳が現地での演説を予定している。出席する代表団の人数は一国あたり首脳を含む4人に制限するという。当初は一国あたり7人としていた。

第76期の国連総会議長にはモルディブのシャヒド外相が就任した

バイデン米大統領や韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領、トルコのエルドアン大統領、英国のジョンソン首相らが演説する予定だ。各国はアフガニスタン情勢をめぐり、タリバン暫定政権の承認の是非や人道支援などに対する立場を表明するとみられる。米欧は人権上の懸念から承認に慎重な姿勢を示している。

22日にはバイデン氏の呼びかけで、世界各国での新型コロナのワクチン接種率拡大やワクチンの安定供給に向けた協力などを話し合うサミットをオンラインで開く。先進国がワクチンを買い占めているとの批判に対応し、途上国での接種拡大を後押しする。

23日に開く安保理会合では、気候変動がもたらす安全保障上のリスクと対策を議論する。シャヒド氏は10~11月に英国で開く第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)を前に、気候変動に関するハイレベル会合を開く考えも表明した。二酸化炭素(CO2)排出量の削減などの実行に向け「野心を結集させ、変化をもたらす具体的な行動を促す」とした。

シャヒド氏は会合後に開いた記者会見で「圧倒的な数の国家元首や首相が集まることになった」と話した。政変後の国連大使の処遇が論点となっているアフガニスタンとミャンマーについては、国連での代表を審査する信任状委員会が「近く集まるだろう」と述べるにとどめ、「早まった決断はしない」とした。

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