米国、記録的熱波に警戒 中西部など外出自粛勧告も

【ニューヨーク=野村優子】米国で記録的熱波への警戒が広がっている。米国立気象局(NWS)によると、週半ばまでに中西部や南部を中心に過去最高気温を更新する可能性があるという。12を超える州で高温警報なども出ており、十分な水分補給や激しい運動を避けること、外出自粛を呼びかけている。
NWSの予報によると、15日までに100を超える都市で過去最高気温を更新するか、その水準に迫るという。中西部イリノイ州やアイオワ州、南部ミシシッピ州やケンタッキー州などでは高温警報や高温注意報も出された。米紙ワシントン・ポストなどによると、対象地域の住民は1億人を超える。
NWSはツイッターで「気温がカ氏100度(セ氏37.8度)以上となる地域は広範囲にわたり、屋外での作業や遊びは危険だ」と呼びかけた。
熱波を受けて、電力使用量も記録的となりそうだ。ロイター通信は、南部テキサス州の電力使用量が今週にも過去最高を記録する可能性があると報じた。気温上昇を受けて家庭や企業によるエアコン使用が増えている。