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火災の米フリーポートLNG、フル稼働は「2022年後半」

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【ヒューストン=花房良祐】米南部テキサス州の液化天然ガス(LNG)プラントを運営するフリーポートLNG社は14日、火災で設備が破損した同プラントのフル稼働時期は「2022年後半になる」と発表した。米国の生産能力の約2割を占める大型プラントで、LNGの世界需給に大きな影響を与えそうだ。

フリーポートLNG社は8日の火災直後、「少なくとも3週間は稼働停止する」としていた。14日には、約3カ月後の「部分的な再稼働」を目指すと公表。さらにフル稼働は「22年後半になる」とした。補修工事と再稼働の許認可手続きに時間がかかるもようで、今秋以降になるとみられる。

火災の原因は、貯蔵タンクから運搬船にLNGを移送するパイプでLNGが漏れて気化、引火したことだという。約40分後に鎮火された。

発表を受け、14日の欧州の天然ガス先物価格は一時約2割上昇した。米国から欧州への輸出が減ることでガスが不足するとの見方が強まった。一方、米国の天然ガス先物価格は一時約2割下落した。輸出が減少すれば米国内向けのガス供給が増えるためだ。

フリーポートでは年産能力約1500万トンのプラントから、東京電力ホールディングス中部電力が共同出資するJERAや大阪ガス、英仏の石油メジャーなどがLNGを調達していたが、フル稼働の遅れで代替調達を迫られる。秋以降に寒さが厳しくなる欧州や日本では電力・ガスの需要が急増する。ウクライナ情勢を巡りロシアとの関係が緊張するなか、LNGのスポット価格に上昇圧力がかかる可能性もある。

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