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アーミテージ氏ら米要人が訪台 蔡総統と会談へ

14日に台北・松山空港に到着したスタインバーグ元国務副長官(左から1人目)とドッド元上院議員(右から2人目)=ロイター

【ワシントン=永沢毅、台北=中村裕】バイデン米大統領は13日、アーミテージ元国務副長官ら米要人3人を非公式代表団として台湾に派遣した。滞在中は蔡英文(ツァイ・インウェン)総統ら台湾高官と15日に会談する見通し。トランプ前政権から続く米台接近に中国は強く反発している。

訪台したのはアーミテージ氏とスタインバーグ元国務副長官、ドッド元上院議員。今回の派遣は米国による台湾支援を定めた台湾関係法の制定から42周年にあわせたもので、米政府高官は「長らく続く超党派の伝統」と説明した。

アーミテージ氏は共和党のブッシュ政権、スタインバーグ氏は民主党のオバマ政権でそれぞれ国務副長官を務め、東アジア情勢に精通する。ドッド氏は先の大統領選でバイデン氏陣営に参画した同氏の盟友の一人だ。米政府高官は「米国の台湾と民主主義への関与を示す重要なシグナル」である今回の派遣を通じ、インド太平洋地域の繁栄を台湾を交えて同盟国や友好国とともに促進する狙いがあると強調した。

米国は3月末、パラオのウィップス大統領の台湾訪問に駐パラオ米国大使を同行させたばかり。2020年9月には当時のクラック米国務次官が李登輝・元総統の告別式に合わせて台湾を訪問した。台湾の総統府は14日、同日から台湾を訪問するアーミテージ元国務副長官ら代表団について「心から歓迎し、バイデン大統領と米政府の台湾への支援に、心から感謝する」との声明を発表した。

バイデン政権の矢継ぎ早の動きの背景には、台湾への威嚇を繰り返す中国に対する危機感がある。米国家情報長官室は米上院情報特別委員会に提出した米国の脅威に関する年次報告書で「中国が台湾を国際的に孤立させ、軍事活動の増強を続けることで中台摩擦は広がる」との見通しを示した。

米国は1979年に台湾と断交して以降、「一つの中国」を唱える中国に配慮し、台湾との間で高官の相互往来を自粛してきた。それをトランプ前政権が少しずつ変えてきた経緯がある。トランプ前大統領は2018年3月、米台の高官の相互訪問を促す「台湾旅行法」に署名し成立させ、米台で高官の相互往来を積極的にできるようにした。

中国は警戒を強めている。中国外務省の趙立堅副報道局長は14日の記者会見で「いかなる形式でも米台間の政府筋の往来には断固反対する。これは中国の一貫した明確な立場だ」と発言した。

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