/

動画配信、ディズニーも減速 巣ごもりから外出へ

動画配信サービスの会員数の伸びは鈍化した=ロイター

【シリコンバレー=佐藤浩実】新型コロナウイルス下の巣ごもりの象徴だった動画配信サービスの減速が目立ってきた。米ウォルト・ディズニーが13日発表した2021年1~3月期の「ディズニー+(プラス)」の会員増加数は、前の四半期の4割にとどまった。ワクチンの普及で「コロナ後」が近づく中、いかに成長を続けるかが課題となる。

ディズニーは1~3月にかけて「ワンダヴィジョン」や「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」といったマーベル映画から派生したドラマの配信を本格化した。いずれも「ロッテントマト」や「IMDb」など批評サイトでの評価は高く、証券アナリストらは1440万人の会員増加を見込んでいた。

蓋を開ければ、3月末の会員数は20年12月末より870万人多い1億360万人にとどまった。巣ごもり需要で1600万人を上回る伸びが続いた過去3四半期と比べ、大幅な減速だ。「Hulu」なども含めた動画配信事業の1~3月期の売上高は前年同期比59%増の39億9900万ドルだった。

ディズニーによれば、1~3月の減速は目立った新規参入国がなかったためだという。ボブ・チャペック最高経営責任者(CEO)は6月にマレーシアやタイに進出する計画を明かし、24年に2億3000万~2億6000万人という会員目標に対し「順調に進んでいる」と強調した。米国で実施した値上げについても「解約率の大幅な上昇はない」と言う。

ただ、動画配信サービスでは競合の米ネットフリックスも会員の増加ペースが落ちている。同社は「コロナ下で(会員獲得の)先食いがあった」とし、4~6月期は増加数が過去5年で最低の100万人にとどまると予想する。

2億人超の会員を持つネットフリックスと比べれば、ディズニーの拡大余地は大きい。とはいえワクチン接種が進むにつれて、人々が家で過ごす時間は減りつつある。

21年1~3月期決算は、売上高が前年同期比13%減の156億1300万ドル(約1兆7010億円)、純利益は96%増の9億100万ドルとなった。新型コロナによる映画館やテーマパークの営業制限が緩み、業績改善は進みつつある。経済活動の正常化はディズニーにとって好材料だが、動画配信に限れば成長の重荷となる可能性がある。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン