アルゼンチン中銀、2.5%利上げ IMFと合意で物価高抑制
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アルゼンチン中央銀行は13日、政策金利を2.5%引き上げて47%にすると発表した。今年に入り4度目の利上げとなる。政府当局は3月に国際通貨基金(IMF)との間で440億ドル(5兆5000億円)の債務再編で合意しており、高インフレへの対処に注力している。
アルゼンチンの3月の消費者物価指数は前年同月比で55.1%上昇した。10カ月連続で50%を上回っている。ロシアによるウクライナ侵攻でエネルギー価格が上昇しているのに加えて、干ばつに伴う農作物の価格上昇も影響している。
IMF理事会は3月、アルゼンチンの債務再編を承認した。アルゼンチンは持続的な経済成長の促進、財政収支の赤字額は22年に国内総生産(GDP)比で2.5%、23年は1.9%、24年は0.9%を目指していくことになる。IMFはインフレ抑制も求めており、中銀はその要請を受けて利上げを続けている。(宮本英威)
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