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トランプ氏、側近制止も勝利宣言 20年米大統領選で

下院特別委、占拠事件の経緯追及

【ワシントン=坂口幸裕】米議会下院の特別委員会は13日、2021年1月6日に起きた連邦議会占拠事件に関する公聴会を続行した。トランプ前大統領が複数の側近の制止を振り切って20年11月の大統領選での勝利を宣言した経緯が明らかになった。特別委は選挙で不正があったとして敗北を認めないトランプ氏の姿勢が事件につながったと主張した。

特別委は9日に続く公聴会で、調査を始めた21年7月以降に聴取した関係者の証言を公開した。同日はトランプ氏が「選挙が盗まれた」と主張するようになった背景などに焦点を当てた。

20年11月3日の大統領選を受け、トランプ氏が4日未明に一方的に勝利宣言したのは顧問弁護士のジュリアーニ元ニューヨーク市長の助言が一因だったことがわかった。ジュリアーニ氏は3日夜から4日未明にかけてホワイトハウスにいたと指摘し「あの夜、何度もトランプ氏と話した」と明言した。

側近の間でも意見は割れた。大統領選でトランプ氏の広報担当を務めたミラー氏は「ジュリアーニ氏が完全に勝利したと言ってはどうかと提案したが、私は数字がはっきりするまで勝利宣言すべきでないと言っていたのを覚えている」と発言した。

ミラー氏によると、当時ジュリアーニ氏は「間違いなく」酩酊(めいてい)していたという。トランプ氏の長女イバンカ氏も「あの状況でジュリアーニ氏が確固たる見解を持っていたと思えない。結果はまだ集計中で、選挙日の夜には決着がつかないと明らかになりつつあった」と証言した。

娘婿で大統領上級顧問だったクシュナー氏は特別委の聴取で、勝利宣言に傾くトランプ氏に「私があなただったら採用しない手法だ」と伝えたと説明した。トランプ氏はクシュナー氏に「私はルディ(・ジュリアーニ氏)を信頼している」と語り、拒んだという。

トランプ政権で司法長官を務めたバー氏は「彼は現実から離れ、何が事実かに関心はなかった」と指摘。トランプ氏に「賛成できないと明確にした。(『選挙が盗まれた』などと主張する)一員になりたくなかったので辞任を決断した」と話した。

特別委は6月中に残り4回の公聴会を開く予定だ。これからも調査を継続し、9月をめどに最終報告書をまとめる見通しだ。

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