Airbnbの1~3月、4四半期ぶり増収 旅行需要が回復
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【シリコンバレー=奥平和行】民泊仲介大手の米エアビーアンドビーが13日に発表した2021年1~3月期決算は、売上高が前年同期比5%増の8億8693万ドル(約970億円)だった。米国や欧州で新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだことが追い風になり、4四半期ぶりに増収を確保した。
最終損益は11億7221万ドルの赤字(前年同期は3億4060万ドルの赤字)だった。株式報酬関連の費用がかさんだ。ただ、売上高などが市場予想を上回ったことが好感され、13日の米株式市場の時間外取引で株価は一時、同日終値より2%超上昇した。
旅行需要の回復を反映し、1~3月期の1泊当たりの単価は前年同期より35%高い159.82ドルとなった。同日公表した株主への書簡で「英国では2月にロックダウン(都市封鎖)の解除が発表されると予約が急増した」などと説明。米国でもワクチン接種をいち早く受けた60歳以上の顧客によるサービス利用が増えていると明かした。
新型コロナの流行に伴う旅行需要の変化にも言及した。
エアビーアンドビーは移動に飛行機を使わない国内旅行への対応を強化し、在宅勤務の増加を受けて旅行先で働く「ワーケーション」にも力を入れた。1~3月期の予約の24%が28日以上の長期旅行だったと説明し、同日の決算説明会でブライアン・チェスキー最高経営責任者(CEO)は「変化は長期にわたって続く」と説明した。
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