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ZoomやMicrosoft、出社×在宅が主戦場 変異型対応急ぐ 

ズームは出社する日だけ自分用のデスクになる「ホットデスキング」システムを発売する

【シリコンバレー=佐藤浩実】米IT(情報技術)各社が出社と在宅勤務を組み合わせる働き方への対応を強めている。ズーム・ビデオ・コミュニケーションズが13日に新サービスを発表し、マイクロソフトやグーグルも機能改良を進める。変異型の流行で新型コロナウイルス感染の収束が見通しづらいなか「ハイブリッド(複合型)」対応が主戦場になってきた。

「仕事の進化をけん引する」。13日に開いた顧客向けイベントで、ズームのエリック・ユアンCEO(最高経営責任者)は10を超す新サービスを発表した。仮想現実(VR)端末「オキュラス」との連携やコールセンター向けシステムといった新事業の発表に加え、細かく改良を進めたのが出社する人と在宅勤務者が入り交じる職場を念頭におくサービスだ。

ホワイトボード機能を幅広い端末で使えるようにする

例えば、出社日を登録すると会社内の混雑具合を考慮して席を割り振る「ホットデスキング」と呼ぶシステムを2021年中に発売する。オフィスにいる人と在宅勤務者が議論しやすいよう、仮想ホワイトボードを使える端末の種類も増やす。会議室のカメラを利用してビデオ会議に参加する人たちを画面では一人ひとり同じサイズで映し出すことで、その場にいない人から表情を見えやすくする機能もそろえた。

ハイブリッド対応は他社でも盛んだ。マイクロソフトは会議室のカメラを通してミーティングに参加している人が、手元のスマートフォンで「いいね!」といった意思表示をできる機能を数カ月以内に追加する。ズームのホットデスキングと同様のシステムも21年末をめどに提供を始める。

マイクロソフトは会議室からミーティングに参加した人がスマホ経由で反応を示せる機能を加える

グーグルは企業向けサービスの「ワークスペース」で、カレンダーに勤務場所や勤務時間を入力できるようにした。チームメートの状況がわかり、会議などを設定しやすくなる。タッチパネル式のディスプレーやカメラを備えた機器も22年3月までに米国や日本などで企業向けに発売する。

各社の新サービスや機能改良で目立つのは、コロナ下の在宅勤務を支えたツールの利点を生かしつつ、出社する人と家で働く人が入り交じる状況を把握しやすくしたり、在宅勤務者と出社組の間で不公平感が生まれないようにしたりする点だ。マイクロソフトは「ほとんどの組織はハイブリッドへの準備ができていない」とし、オフィス側のインフラ整備を含めて商機が大きいとみる。

グーグルはハイブリッドワークの拡大を念頭にオフィス向けの機器を発売する

感染力の強いデルタ型のまん延により、米国などでは一度計画したオフィスの全面再開を見直す動きが相次ぐ。20年のような完全閉鎖をしなくても、地域ごとに感染状況に応じて出社する人数や用途を制限する状況が続く見通しだ。「企業幹部の83%はハイブリッド型の働き方が定着するとみている」とグーグルの製品管理担当ディレクター、デーブ・シトロン氏は言う。

従業員の満足度や生産性にも直結するハイブリッドワークをいかに円滑に進めるか。企業の模索が続くなかで、サービスの競争も熱を帯びる。

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