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トランプ氏に無罪評決 共和造反は7人、弾劾裁判が終結

(更新)
トランプ前大統領は2回目の弾劾裁判で再び無罪評決となった=ロイター

【ワシントン=永沢毅】米連邦議会占拠事件を巡るトランプ前大統領の弾劾裁判で上院(定数100)は13日、同氏に無罪評決を下した。野党・共和党の大半が無罪を主張し、有罪評決に必要な出席議員の3分の2に届かなかった。米史上4回目の弾劾裁判は決着したが評決を巡る米世論は分かれ、社会の分断が改めて浮き彫りになっている。

有罪支持が57票、無罪支持が43票だった。民主党に同調して有罪の支持に回った共和党の造反議員は7人だった。2020年1~2月に続く2回目の弾劾裁判で再び無罪となったトランプ氏は声明で「米国を再び偉大にする歴史的な運動は始まったばかりだ」と歓迎し、復権に意欲を示した。

民主党が多数派の下院は1月13日、トランプ氏が「反乱を扇動した」として弾劾訴追した。連邦議会で大統領選の結果を認定する作業が進んでいた同6日にトランプ氏が集会で「議事堂へ向かおう」「もっと激しく戦うべきだ」と支持者に議会を襲撃するようあおったと訴えた。

退任した大統領としては初となる上院の弾劾裁判は同月末に開廷し、2月9日に実質的な審理が始まった。トランプ氏の弁護団は公職を退いた大統領を裁くのは前例がなく、違憲だと主張。演説の内容も言論の自由などを保障する合衆国憲法第1条で保護されていると反論した。実質審理は5日間と異例の短さとなった。

検察官役の民主党は13日、トランプ氏の弾劾に賛成した共和党の下院議員を証人として招致するよう求めた。共和党や弁護団との調整を経て、トランプ氏に不利となる同議員の証言を証拠として採用する代わりに招致は見送った。民主、共和両党ともに裁判が長期化する展開を懸念した。

この下院議員によると、占拠事件の当日、共和の下院トップのマッカーシー院内総務は暴徒に解散を指示するようトランプ氏に電話で要請。同氏は「彼ら(暴徒)はあなた以上に選挙結果を気に入らないようだ」などと述べ、指示を確約しなかったという。

共和党で有罪への支持が広がりを欠いたのは、トランプ氏の党内の影響力の大きさを映す。米CBSの調査では共和党支持者の83%が無罪と回答していた。民主党支持者は90%が有罪と答えており、支持政党によって賛否が明確に分かれている。

バイデン大統領は13日夜の声明で「私たちそれぞれが指導者として真実を守り、ウソを打ち破る責務がある。これが無法な内戦を終わらせ、米国の魂を癒やすことにつながる」と表明した。

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