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J&J製ワクチン接種者、混合接種が有効か 米研究

米当局は15日、J&J製の追加接種について審議する第三者委を開く=ロイター

【ニューヨーク=野村優子】米国立衛生研究所(NIH)は13日、米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンを接種した人は、ファイザー製かモデルナ製の追加接種(ブースター接種)を受けた方が予防効果が高まるとする研究データを公表した。当初接種したJ&J製よりも、メーカーの異なるワクチンを組み合わせる混合接種が有効であると示唆した。

NIHは混合接種に関する臨床試験(治験)のデータを、査読前の論文を投稿するサイト「medRxiv」に公開した。治験にはファイザー製、モデルナ製、またはJ&J製のいずれかを接種した458人が参加した。それぞれが当初接種したメーカーと同じ、または異なるワクチンを追加接種し、約2週間後の抗体レベルを比較した。

当初J&J製を接種した人を比較したところ、同じJ&J製を追加接種した人よりも、ファイザー製とモデルナ製を追加接種した人の方が抗体レベルが4倍に膨らむ割合が高かった。一方、当初ファイザー製を接種した人がモデルナ製、当初モデルナ製を接種した人がファイザー製をそれぞれ追加接種した場合、抗体レベルが4倍に膨らむ割合は同水準だった。

論文では「当初接種したメーカーにかかわらず、追加接種により免疫反応が生じることを示唆している。混合接種はワクチンの予防効果を最適化するために、有益である可能性がある」と指摘した。

J&J製は1回接種型で、「ウイルスベクター」と呼ばれるワクチン。ファイザー製とモデルナ製は2回接種型で、「メッセンジャーRNA(mRNA)」と呼ばれる新技術を使ったワクチンだ。

もっとも、J&Jは自社ワクチンの追加接種の承認を求めており、米食品医薬品局(FDA)は15日にJ&J製の追加接種について審議する第三者委員会を開く予定だ。米メディアによると、今回のNIHの研究データは第三者委にも提出される。

FDAは13日に公表した文書で、J&J製の追加接種について「1回目の接種から2カ月後に2回目を接種することが有益である可能性を示唆している」と述べた。ただ、データは限定的で、J&Jの分析を十分に精査する時間がなかったとした。既存の1回接種のワクチンについて、「依然として重症化や死亡に対する予防効果が得られている」とも指摘した。

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