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エルサルバドルで記者らのスマホ監視か 政府は関与否定

【メキシコシティ=清水孝輔】中米エルサルバドルでジャーナリストや人権団体の活動家らのスマートフォンがハッキングされていたことが13日までにわかった。政府機関向けに販売されるイスラエル企業のスパイウエアが使われていた。エルサルバドルの大統領府は関与を否定している。

カナダ・トロント大学の研究グループ「シチズンラボ」が指摘した。記者や人権団体の活動家らの合計37端末が、イスラエルのNSOグループが開発した軍事用スパイウエア「ペガサス」に感染していた。地元紙「エル・ファロ」によると、所属する22人の記者らのスマホが2020年から21年にかけてハッキングされていた。

スパイウエアを感染させた人物は明らかになっていないが、ペガサスは一般的に強権的な政府に販売されている。エルサルバドルのブケレ大統領の広報担当はロイター通信の取材に対し、政府はNSOグループの顧客ではないと答えた。広報担当は政府高官も同じく攻撃を受けた可能性があり、調査していると説明した。

ペガサスを使えばメッセージなどのやり取りを本人に気づかれずに盗聴できる。中東などの政府に販売され、世界各地で記者や人権活動家らへの監視に使われていることが明らかになっている。21年11月には米商務省がNSOグループに事実上の禁輸措置を科したほか、米アップルも同社と親会社に対して訴訟を起こした。

エルサルバドルではこれまでも盗聴疑惑が浮上している。シチズンラボは20年、イスラエル企業が開発した別の監視システムがエルサルバドルで17年から使われたとリポートで指摘した。ロイター通信によると、ブケレ大統領の広報担当はこの疑惑について「当時はブケレ政権が発足する前だった」と答えたという。

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