バイナンス、ドル連動の仮想通貨の引き出し一時制限
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【ニューヨーク=竹内弘文】暗号資産(仮想通貨)交換業最大手バイナンスは13日、米ドルに連動するステーブルコイン「USDコイン(USDC)」の引き出しを一時的に制限した。USDCの引き出しが急増したため。同業FTXトレーディングの経営破綻を受けて、投資家が交換所に資産を預けることに慎重になっている可能性がある。
バイナンスのチャンポン・ジャオ最高経営責任者(CEO)が米東部時間13日午前3時21分(日本時間の同日午後5時21分)にツイッター投稿でUSDCの引き出し制限を明らかにした。バイナンスの公式アカウントは同日正午前に引き出し制限の解除を発表した。
バイナンス発行の「バイナンスUSD」など他のステーブルコインからUSDCに交換して引き出すためにはニューヨーク拠点の銀行を経由して取引を処理する必要があるという。ただ、当初の投稿時点では同銀行が営業時間外で処理が滞っていた。