米デルタ航空10~12月、42%増収 旅客需要堅調 - 日本経済新聞
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米デルタ航空10~12月、42%増収 旅客需要堅調

【ニューヨーク=弓真名】米デルタ航空が13日発表した2022年10~12月期決算は売上高が134億3500万ドル(約1兆7000億円)と前年同期比42%増えた。最終損益は8億2800万ドルの黒字(前年同期は4億800万ドルの赤字)だった。燃料費や人件費などのコストは前年同期比で3割増えたが、運賃の上昇や旅客数の増加で黒字を確保した。

売上高は新型コロナウイルスの感染拡大前の19年10~12月期と比べても17%増えた。主力の旅客収入で国際線がけん引した。アジアなどの太平洋路線が前年同期比で3倍以上、欧州などの大西洋路線は2.5倍に増えた。国内線も37%増と堅調だった。

一方、原油価格の上昇で燃料費は8割高まり、人件費は17%増えた。堅調な航空需要や運賃の引き上げでこうしたコスト増を相殺した。運航実績の指標で1つの座席を1マイル輸送して得られる収入を指す「有効座席マイル当たり収入(TRASM)」は22.58セントで、前年同期の18.30セントから2割超増加した。

22年12月通期の売上高は505億ドルと19年12月期比で8%増えた。新型コロナ関連の規制が緩和され、国内外で旅客需要が回復した。燃料費などの増加が響き、純利益は13億1800万ドルと19年12月期の3割弱にとどまった。

エド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は「23年も航空業界の環境は引き続き良好だ」と指摘。堅調な需要は続くとして23年1~3月期の売上高は19年の同期間と比べて14~17%増加すると見込む。一方、パイロットなどの人件費増により、23年1~3月期の1株利益は0.15~0.4ドルと、22年10~12月期(1.29ドル)から下がる見通しだ。

航空需要は他社でも堅調だ。アメリカン航空は12日、22年10~12月期の業績見通しを上方修正した。売上高は19年10~12月期比で11%~13%増と予想していたが、16%~17%増に引き上げた。

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