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「Fortnite」開発元が控訴へ Appleとの訴訟で

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「アップストア」などをめぐる裁判は米エピックゲームズの控訴により新たな局面を迎える=ロイター

【シリコンバレー=奥平和行】人気ゲーム「フォートナイト」の開発元である米エピックゲームズは12日、米アップルのアプリ配信サービスや課金システムをめぐる裁判の一審判決を不服として控訴する方針を明らかにした。米カリフォルニア州の連邦地裁は10日、アップル側の主張の大半を認めて同社が独占企業に当たらないとする判決を下していた。

連邦地裁に提出した書面で、カリフォルニア州など米西部を担当する第9巡回区連邦控訴裁判所(高裁に相当)に控訴する方針を説明した。アップルに対する損害賠償の支払い命令を撤回するように要求するほか、同時に示した同社が独占企業に当たらないとする判断などについても見直しを求める。

一方、アップルは今後の法的手続きについて態度を明確にしていない。法務担当のケイト・アダムス上級副社長は10日の声明で、「アップルにとって大きな勝利だと考えている」と述べた。ただ、「180ページに及ぶ判決文の分析はまだ終わっていない」とも指摘しており、含みを残している。

エピックは2020年8月、アップルのアプリ配信サービス「アップストア」などが反トラスト法(独占禁止法)に抵触しているとして同社を訴えた。アップルが独占企業であると認定することに加えて、アプリ配信サービスや課金システムを外部企業に開放することを求めていた。

ただ、連邦地裁は10日の一審判決で、スマートフォンやタブレット端末向けゲーム配信市場でアップルの世界シェアがおおむね50%台にとどまっていることなどを理由に独占を認定しなかった。アップルがアプリ配信を一元管理することで安全やプライバシーが守られるなどといった主張も大筋で受け入れた。

連邦法である反トラスト法への抵触は否定する一方、不公正な競争を禁じるカリフォルニア州法を根拠として、アプリから外部企業が提供する課金システムへの誘導を厳しく制限している現在のルールを全米で見直すように求めた。具体的には外部システムに利用者を誘導するリンクの設置や情報提供を認めることを命じた。

アップルはこの命令について、従うかどうかは明言していない。同社の担当者は12日までに、裁判所の命令について数日中に対応を決めて適切に発表するとの考えを示した。アップルは今月1日、日本の公正取引委員会と書籍や音楽、動画アプリについて外部の課金システムを利用しやすくすることで合意しており、米連邦地裁の判断を受け入れるとさらに譲歩する格好となる。

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