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米物言う株主バリューアクト、セブン株取得 1700億円

(更新)
バリューアクトはコンビニ事業への注力を促した

【ニューヨーク=宮本岳則】米有力アクティビスト(物言う株主)のバリューアクト・キャピタルは12日、セブン&アイ・ホールディングスの株式取得を明らかにした。すでに3800万株以上を保有しており、現在の株価で計算すると時価は約1740億円を超える。大株主としてコンビニエンスストア事業への注力を促した。

2000年に創業したバリューアクトは米国を代表するアクティビストだ。米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると2月末時点の運用総額は137億ドル(約1兆5000億円)。18年に日本初の投資先としてオリンパス株取得が明らかになり、現在はJSRや任天堂の主要株主にも名を連ねる。

バリューアクトのパートナー、ロバート・ヘイル氏は12日の声明で「(コンビニ事業の)セブンイレブンはセブン&アイにとって重要な中核事業であり、強力なグローバルブランド」と評価した。その上でセブンイレブンのフランチャイズビジネスに注力すれば、さらに企業価値は高まると述べた。

ロイター通信によると、バリューアクトは投資家向けレターの中でもセブン&アイの企業価値向上策に言及した。低収益事業リストラを進め「セブンイレブン」事業に経営資源を集中するか、同事業をスピンアウト(分離)すれば、時価総額は足元の2倍以上になると主張したという。

セブン&アイは15~16年、著名アクティビスト、ダニエル・ローブ氏率いる米サード・ポイントから不採算事業のリストラや株主還元の拡充を求められた。ローブ氏の揺さぶりによって、当時セブン&アイ会長だった鈴木敏文氏の退任と経営体制の刷新につながった。

バリューアクトは日本の投資先に対して友好的なアプローチをとってきた。オリンパスは株主のバリューアクトから社外取締役を受け入れ、その後、デジタルカメラ事業など不採算部門のリストラを進めた。JSRも6月の株主総会でバリューアクト関係者を社外取締役に選任する予定だ。

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