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米パイプライン、操業再開を発表 「正常化に数日」

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ポリタンクでガソリンを持ち帰る男性(12日、フロリダ州)=ロイター

【ニューヨーク=中山修志】米東海岸の燃料パイプラインがサイバー攻撃を受けて7日から停止していた問題で、運営会社のコロニアル・パイプラインは12日、パイプラインの操業を同日夕に再開したと発表した。「燃料の供給が正常化するまで数日かかる」と説明している。

コロニアルは同日の声明で、米東部時間12日午後5時(日本時間13日午前6時)ごろにパイプラインの操業を再開したことを明らかにした。サイバー攻撃を仕掛けた犯罪集団「ダークサイド」への身代金の支払いの有無などは明らかにしていない。米メディアは12日、コロニアルが身代金要求に応じない方針だと報じた。

同社によると、パイプラインの再始動にあたって断続的なサービスの中断が発生する可能性があるが、数日以内に通常操業に戻る見通しだという。南部テキサス州と北東部ニューヨーク州をつなぐ全長約8800キロメートルの大規模パイプラインが復旧に向かうことになる。

広がる混乱、ガソリン価格3ドルに

パイプライン停止から6日目に入り、米国では混乱が広がっている。

全米自動車協会(AAA)によると、12日の全米のレギュラーガソリン1ガロン(約3.8㍑)の小売価格は前日から0.02ドル上昇し3ドルちょうどをつけた。3ドル台は2014年11月以来およそ6年半ぶり。消費者がガソリン高を意識して需要が低下する節目とされ、5月末から本格化するドライブシーズンへの影響が懸念される。

11日には東海岸のノースカロライナ州やバージニア州でガソリンスタンドに顧客が殺到し、在庫切れとなる給油所が相次いだ。12日には南部フロリダ州や東部ワシントンDCでも在庫切れの給油所が目立つようになった。

ガソリン価格の調査会社ガスバディの情報サイトによると、12日米東部時間午後2時の時点でノースカロライナ州の給油所の65%、バージニア州とサウスカロライナ州、ジョージア州でも40%以上が在庫切れや在庫不足となっている。

各地で非常事態宣言

フロリダ州知事は11日に非常事態を宣言。連邦政府や地区当局と連携し、必要に応じて燃料供給の支援に州兵を派遣する考えを示した。州当局は買い占めや給油の長い車列をつくらないよう呼びかけている。

コロニアルは11日の声明で、ジョージア、ノースカロライナ、サウスカロライナ、ニュージャージーの各州に車両輸送で合計96万バレルの燃料を供給したと説明した。パイプラインの再開に備え製油所から200万バレルを追加調達したことも明らかにした。

一方、米紙ワシントン・ポストは12日に関係者の話として、コロニアルがサイバー攻撃を仕掛けた犯罪者集団「ダークサイド」の身代金要求に応じず、バックアップシステムの復元によるパイプラインの再稼働をめざしていると報じた。

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