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タリバン「アフガン第2の都市制圧」 米、大使館員退避

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【ワシントン=中村亮】アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは12日、第2の都市である南部カンダハルを制圧したと主張した。英BBCが報じた。西部にある第3の都市ヘラートも支配下に置いた。バイデン米政権は治安悪化を受け、在アフガニスタン大使館の人員を削減する方針を決めた。

米CNNテレビによると、タリバンは全34州都のうち少なくとも12州都を制圧した。12日には東部ガズニも陥落した。ガズニは首都カブールに近く、タリバンが国の中枢に迫っていることを意味する。米国防総省のカービー報道官は12日の記者会見で「カブール周辺の状況が急速に悪化している」と述べた。

第2の都市である南部カンダハルは2001年のアフガン戦争開始前にタリバンが本拠地としていた。奪還が事実であれば首都カブールの制圧に向けて一段と士気が上がる可能性がある。カンダハルやヘラート、ガズニはいずれも幹線道路が通る要衝に位置する。タリバンは物流網を支配し、アフガン政府に圧力をかけるねらいとみられる。

米国務省のプライス報道官は12日の記者会見で、カブールの米大使館の人員を今後数週間のうちに減らすと発表した。「現場の状況を踏まえ、慎重を期した手段だ」と説明し、大使館閉鎖は検討していないとした。カブールの米大使館は12日、アフガン滞在中の米国民に対して直ちに国外へ退避するよう勧告した。

米軍は48時間以内に約3000人の米兵をカブールの国際空港に一時的に派遣し、大使館員らの退避を支援する。カービー氏は部隊を追加派遣する用意があると説明した。これらとは別に約1000人の部隊がアフガン戦争中に通訳や運転手、警備員などとして米国を支援したアフガン人の米国への移送手続きを支援する。

カービー氏はカブールの国際空港へ派遣する部隊について8月末までに任務を完了する計画だと説明した。8月末に予定する米軍撤収について「まだ道筋に乗っている」と述べた。

英も大使館職員を削減 600人の部隊派遣へ
【ロンドン=中島裕介】英政府は12日、アフガニスタンでの反政府武装勢力タリバンの勢力拡大を受けて、現地の英国民の国外への退去を支援するために600人の英軍部隊を派遣すると発表した。英BBCは約4000人の英国民がアフガニスタン国内にいると推定している。600人の部隊は数日中に、カブールに入る。
カブールの英国大使館でも業務を国外退去の支援に絞り、勤務する職員の数を減らす方針だ。英外務省は6日、全ての現地の英国民に、できる限り早くアフガニスタンを離れることを推奨する通知を出している。英政府は英軍の派遣について「アフガニスタンでの暴力の増加と治安環境の急速な悪化を考慮した」としている。

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