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米中、気候変動で対話探る ケリー米特使が週内訪中か 

ケリー米大統領特使は中国に気候変動問題で協力を呼びかける=AP

【ワシントン=永沢毅、北京=羽田野主】バイデン米政権で気候変動問題を担当するケリー大統領特使が週内に中国・上海を訪問する見通しとなった。バイデン政権は気候変動について、中国と協力する余地がある数少ない分野の一つとみており、中国側に連携を打診するとみられる。

閣僚級の米政府高官の訪中が実現すればバイデン政権では初めて。米国は22、23両日に主催する「気候変動サミット」を控え、世界最大の温暖化ガス排出国である中国の協力を引き出す狙いがある。

米政府高官によると、ケリー氏はかねて中国の解振華・気候変動担当特使との接触を重ねてきた。解氏は3月下旬にはカナダ主催の気候変動問題に関する閣僚級会合にともにオンラインを通じて出席した。現地メディアの報道によると、解氏は地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」への米国の復帰や今後の指導力の発揮に期待を示した。

ケリー氏はこれまで英国やフランス、ベルギーなど欧州を歴訪し、4月に入ってインド、バングラデシュ、アラブ首長国連邦も訪れた。各国の首脳やカウンターパートに気候変動サミットの成功に向けた協力を呼びかけており、訪中もこの一環となる。

欧州などと明らかに違うのは、米中対立が先鋭化しているさなかという点だ。バイデン政権では初の対面式の高官協議となった3月中旬の米アラスカ州での外交トップ協議で、安全保障、人権、貿易など幅広い分野で対立があらわになったばかりだ。

中国側は国営新華社が気候変動を巡る作業部会の設置に合意したと伝えたが、米国務省は「作業部会の創設について議論していないし、部会を立ち上げてもいない」と明確に否定した。

中国共産党系メディアの環球時報は12日付の紙面で「外交官は相手を猛烈に批判する一方で、気候変動問題では敵意を捨てることができるのか?」と指摘する文章を掲載した。

習近平(シー・ジンピン)指導部には気候変動問題をバイデン米政権との対話の呼び水にしたいとの期待があったが、米国が対中制裁を発動したことなどでここにきてしぼんでいる。

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