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バイデン氏、ワクチン接種加速 7月までに正常化へ道筋

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【ワシントン=鳳山太成】バイデン米大統領は11日、新型コロナウイルスを巡り、国民向けのテレビ演説に臨んだ。十分な量のワクチンを確保できたとして、5月1日までに成人の希望者全員にワクチンを接種できる体制を整えると表明した。米国人にとって重要な祝日である7月4日の独立記念日までに、少人数の会合を開けるようにするなど生活の正常化に道筋を付ける考えも示した。

米東部時間午後8時(日本時間12日午前10時)から演説した。テレビの視聴者数が多い夜の「プライムタイム」に演説するのは就任後初めて。世界保健機関(WHO)がパンデミック(感染症の大流行)を宣言して1年を迎えたのに合わせて実施した。

バイデン氏は独立記念日を「ウイルスからの独立を示し始める日にする」と述べ、少人数で家族や友人が集まれる状況を目指すと説明した。コロナをどこまで抑制できるかは米経済の回復ペースを左右する。前向きな公約を掲げて国民の支持を集める狙いだが、狙い通りに成果を上げられなければ批判を浴びるリスクもある。

バイデン氏は十分な量のワクチンを確保できたとして、5月1日までに全成人をワクチンの接種対象とするよう州・地方政府に指示する。現在は供給量が限られるため、米疾病対策センター(CDC)が高齢者や持病がある人を優先するよう求めていた。

CDCによると、所定回数のワクチン接種を完了した人は3386万人。バイデン政権は全成人の接種に必要な量を5月末までに確保できると説明してきた。実際は接種を断る人もいるため、7月にかけて何人が接種を終えるかは不透明だ。米国の18歳以上の人口は約2億5000万人を超え、全人口の78%を占める。

接種のペースを引き上げる体制も整える。ワクチン接種を受けられる薬局を全米2万カ所へと倍増させる。軍から4000人を新たに派遣し、計6000人超の兵士が支援する。歯科医や医学部の学生なども動員し、接種要員も増やす。

米国では新規感染者数が減少傾向にあり、過去1週間は1日平均5万7000人で推移する。ただ感染力の高い変異ウイルスが欧州などで猛威を振るっており、予断を許さない。

バイデン政権はウイルスの広がりを迅速に把握するため、11日に成立した追加経済対策を活用して500億ドルを検査能力の増強にあてる。17億ドルを投じて変異ウイルスの分析件数も増やす。

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