/

ウクライナ原発、砲撃で1基停止 安保理でIAEA事務局長

(更新)

【ニューヨーク=白岩ひおな】国連の安全保障理事会は11日、砲撃が続くウクライナ南部ザポロジエ原子力発電所の安全管理を協議する会合を開いた。オンラインで出席した国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は、砲撃に伴う爆発が敷地内数カ所で起き、配電盤付近が被害を受けたことで原子炉1基が稼働を停止したと明らかにした。

同原発は3月にロシア軍が制圧し、ウクライナ側の職員によって稼働している。8月5、6日に続き11日にも砲撃を受けており、ロシアとウクライナは互いに相手側の攻撃だと非難している。グロッシ氏によると、配電盤付近での爆発で緊急用の保護システムが作動し、原子炉1基が停止した状態にあるという。

グロッシ氏は「専門家は直ちに安全を脅かすものではないと評価しているが、状況はいつ変化してもおかしくない」と述べ、ロシア、ウクライナ両国に専門家による調査を受け入れるよう呼びかけた。グテレス国連事務総長は会合に先立つ声明で「原発周辺での全ての軍事活動を直ちに停止し、施設やその周辺を標的にしないよう求める」と訴えた。

米欧など各国からは砲撃への非難が相次いだ。

会合に出席した米国のジェンキンス国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)はロシアによる侵攻が現在の危機を招いたと強調した上で、ウクライナが求める原発周辺への非武装地帯の設置を支持する考えを表明した。

1日から開かれている核拡散防止条約(NPT)再検討会議を念頭に「ロシアの行動は核不拡散、核軍縮、原子力の平和利用の強化という締約国の共通の利益を、これ以上ないほど直接的に損なう」と非難した。

ウクライナのキスリツァ国連大使は「ロシアが危険な挑発行為に及んでいる」と述べ「核の脅威を取り除く唯一の方法は、ロシア軍の撤退と、発電所をウクライナの正当な支配下に戻すことだ」と訴えた。

一方、ロシアのネベンジャ大使は砲撃はウクライナ軍によるものだと主張した上で、IAEAによる調査受け入れについては「砲撃が続く中では容認できない」との考えを示した。原発の砲撃で起こりうる事故などのリスクに触れた上で、ウクライナを支援する西側諸国に批判の矛先を向けた。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

ウクライナ侵攻

ロシア軍がウクライナに侵攻しました。戦況や世界各国の動き、マーケット・ビジネスへの影響など、関連する最新ニュースと解説をまとめました。

■戦況  ■マーケット・金融への影響  ■ビジネスへの影響 

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン