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ブロックチェーン活用のデジタルアート、75億円で落札

(更新)
過去最高となる約75億円で落札されたデジタルアート=ロイター

【ニューヨーク=吉田圭織】英競売大手クリスティーズは11日、「ビープル」として知られるマイク・ウィンケルマン氏の作品「エブリーデイズ:最初の5000日間」が約6930万ドル(約75億円)で落札されたと発表した。デジタル化された同作品は作者や保有者の真正性を証明するためのブロックチェーン技術を活用。同技術を使った作品を主要な競売会社が扱う初の例となった。

「最初の5000日間」はトークンの一種に変換し、競売にかけられた。ブロックチェーンはビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)の土台にもなっている。仮想通貨は同じ単位であれば価値が同等になるのに対し、デジタルアートのトークンは一つ一つが固有で、それぞれ価値が異なる。データの複製が難しい「ノンファンジブル・トークン(NFT、代替不可能なトークン)」と呼ばれ、美術品などの真正性を証明するために使われている。

作品はウィンケルマン氏が13年半にわたり、毎日作ったデジタルアートを合体させた。代金の一部は仮想通貨のイーサリアムで受け取ったという。今回の落札で同氏の作品の評価額は、存命の作家の作品としてはジェフ・クーンズ氏(9110万ドル)とデイビッド・ホックニー氏(9030万ドル)に次ぐ水準となった。

NFTの人気は仮想通貨推進派の間で広がっている。米ツイッター創設者で最高経営責任者(CEO)のジャック・ドーシー氏は5日、自身初のツイートをトークンにして競売にかけた。現時点の最高入札額は250万ドルまで上っている。2月下旬には米プロバスケットボールNBAのレブロン・ジェームズ選手のスラムダンクの瞬間を撮った映像がトークン化され、20万ドルで買われた。

フランス金融大手のBNPパリバ傘下のラトリエとノン・ファンジブル・ドットコムによると、米国のNFT市場は2020年に2.5億ドル以上の規模になったという。同市場は日本でも拡大しており、仮想通貨情報メディアの「コインテレグラフ・ジャパン」によると、市場規模は20年に約300億円になった。デジタルアートは今後も拡大が見込まれる一方、仮想通貨と同様の過熱感を指摘する声もある。

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