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3月の米求人、過去最高の812万件 採用は伸び鈍く

求人広告を掲げるレストラン(米カンザス州)=AP

【ワシントン=長沼亜紀】米労働省が11日発表した3月の雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門の求人件数(季節調整済み、速報値)は、812万3000件で前月から59万7000件増え、統計開始の2000年12月以来最高となった。経済再開で労働需要が急速に高まっていることを示した。

新型コロナウイルスのワクチン接種が本格化し、営業制限が緩和され始めた1月以降、求人は3カ月連続で力強く伸びている。3月の求人率は5.3%で前月から0.3ポイント上昇した。分野別では、宿泊・飲食サービス(18万5000件増)や芸術・娯楽・レクリエーション(8万1000件増)など経済制限の打撃が大きかった分野の求人が急増した。また、学校再開で州・自治体の教育関連(15万5000件増)も大幅に増えた。

一方、採用数は600万9000件で、前月から21万5000件増にとどまった。採用率は4.2%で0.2ポイント上昇した。州・自治体の教育関連や教育サービスなど教育分野の採用増が目立ったが、逆に宿泊・飲食サービスは前月から減少した。

3月の求職中の失業者は約970万人にのぼったが、求人増にもかかわらず、採用の伸びは鈍い。7日発表の雇用統計によると、4月の非農業部門の就業者数は26万6000人増にとどまった。労働力確保に苦戦する事業所が増えており、時給引き上げやボーナスを提供する企業も現れている。

雇用の需給ミスマッチの要因には、学校再開が完全ではないため再就職をためらっている女性がいる点や、失業保険の特例給付が就労意欲をそいでいる可能性などが指摘されている。

同時に発表された3月の解雇者数は148万人で前月から24万3000人減り、解雇率は1.0%に低下した。自発的離職者数は350万8000人で12万5000人増えたが、自発的離職率は2.4%でかわらなかった。

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