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米サウスウエスト、連休に欠航2千便 効率優先が裏目

(更新)

【シリコンバレー=白石武志】新型コロナウイルス禍からの回復を急ぐ米格安航空大手サウスウエスト航空で、輸送体制のもろさが露呈した。米南東部の悪天候などで生じた欠航の影響が玉突き的に広がり、米国の祝日にあたる11日のコロンバスデーを含む3連休の欠航は2000便超に達した。従業員からは効率優先の経営を批判する声もあがり始めた。

米メディアによるとサウスウエスト航空の欠航便の数は9日に800便超、10日は1000便超に上り、それぞれ計画していた便数全体の2割超がキャンセルとなった。11日も全体の約1割に相当する約350便が欠航を予定している。3連休を使って遠出を計画していた旅行客らに打撃となった。

同社によると、悪天候によって8日夕に発生した欠航が最初の引き金となった。9日以降の運航に必要な機材と乗務員が事前に予定していた位置から外れ、連鎖的なキャンセルを招いたという。正常化の時期については明らかにしていない。

悪天候はライバルにも影響したが、他の米航空大手では3連休の間に大規模な欠航は発生していない。サウスウエスト航空が収益性を重視するあまり、機材や乗務員らの配置に余裕を持たせなかったことが裏目に出たとの見方も出ている。

同社のパイロットらでつくる労働組合は10日付の声明で「他の航空会社にとっては一時的な小さな出来事であっても、サウスウエスト航空にとっては壊滅的な打撃となった」と指摘。「パイロットらは会社からの支援がないためにオペレーションが空回りしていることに疲れ、不満を感じている」と訴えた。

同労組は会社側が従業員らに義務づけている新型コロナワクチンの接種について「雇用を脅かすものだ」として反発している。一部のSNS(交流サイト)上では3連休中の大量欠航について「パイロットによる抗議行動だ」との臆測が流れたが、会社側と組合側はそろって否定した。

米国の航空需要はコロナ禍の最悪期を抜け出したものの、回復のペースは鈍い。米航空各社は無給休暇扱いとしていた従業員の呼び戻しを急ぐが、深刻な人手不足も足かせとなっている。国際航空運送協会(IATA)によると、2022年の世界の航空需要は19年比で4割減の水準にとどまる見通しだ。

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