米消費者態度指数、予想外の4.5ポイント上昇 民主党支持者が楽観

【ワシントン=長沼亜紀】米ミシガン大学が11日発表した12月の消費者態度指数(速報値)は81.4で、前月から4.5ポイント上昇した。2カ月ぶりの上昇で、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による低下を見込んだダウ・ジョーンズまとめの市場予測(75.5程度)に反した動きを示した。
「現在の景況感」が91.8で4.8ポイント上がったほか、「今後の見通し」も74.7で4.2ポイント上向いた。
調査担当者によると、米大統領選の結果を受けて民主党支持者の景気見通しへの楽観度が上がったのが理由という。8月と比べると12月の民主党支持者の「今後の見通し」は39.5ポイント上昇した。一方、共和党支持者の見通しは、同期間で34.9ポイント下がった。2016年にトランプ大統領が選出された際には、共和党支持者の見通しが上がった一方、民主党支持者の見通しが下がり、今回と逆の動きが起きていた。
調査担当者は、党派別の景気見通しの違いはしばらく続くとする一方、直近の景況感はコロナ感染拡大の悪影響が重荷となるとの見方を示した。