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米国防長官「敵対国とも対話」 中国と意図せぬ衝突懸念

オースティン米国防長官は就任後、中国当局高官と対話をしていない=ロイター

【ワシントン=中村亮】オースティン米国防長官は10日、上院軍事委員会の公聴会で「インド太平洋地域で中国の攻撃的姿勢を踏まえると危機を引き起こす事態が起きないか懸念している」と述べた。米中の偶発的衝突を懸念する発言だ。「敵対国とも話せるようにしておく必要がある」と語り、軍当局間の対話ルートの確保が必要だと訴えた。

オースティン氏は公聴会で「米中両国軍と両政府間に直接連絡を取ることのできるホットラインが不可欠だ」とも強調した。オースティン氏は1月の就任から中国当局高官と電話やオンライン形式でも対話をしていない。当局者間の接触に前向きなシグナルを発するのは、中国に対して国防トップ同士の対話を促す狙いが透ける。

インド太平洋地域では、米軍が台湾海峡や南シナ海で航行の自由作戦のほか、軍事演習を活発に実施。中国軍も台湾の防空識別圏に侵入したり、南シナ海で軍事演習を実行したりしており、米中が意図しない形で衝突するリスクが高まっているとの見方が多い。

公聴会に出席した米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は中国の軍拡について「非常に深刻で持続的なペースで進んでいる」との認識を示した。技術面を念頭に「優位性を維持できるようにしなければならない」と強調した。

国防総省の作業部会は9日、対中国戦略に関する最終提言をオースティン氏に提出した。バイデン政権は中国を「唯一の競争相手」と位置づけており、米軍も戦力や予算に関してアジアシフトを一段と進める方針だ。

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