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バイデン氏「団結が強み」 米同時テロ20年、追悼始まる

(更新)
ニューヨーク証券取引所では取引開始前に黙とうした(10日)=ロイター

【ニューヨーク=大島有美子】2001年9月の米同時テロから11日で20年となる。11日は土曜日になるため、10日に企業や政府機関が犠牲者を追悼する催しを開いた。バイデン米大統領は同日動画で声明を発表し「米国人の魂の戦いにおいて、団結は我々の最大の強みだ」と述べた。11日にはニューヨークの世界貿易センタービル跡地など、各地で開かれる追悼式典に出席する予定だ。

バイデン氏は「20年がたち、最愛の人を思いまだ涙が流れるだろうが、同時に笑顔が浮かぶことも願う」と述べ、遺族らの感情に寄り添った。「我々は類いまれなる国家の真の団結を見た」と回顧し、「団結こそが決して壊れないものだと学んだ」と強調した。政治的な分断が深まるなか、米国民に結束を呼びかけた。

世代が移り変わるなかでも、「米国を害しようとするあらゆる者を追い詰めて、代償を払わせる。この取り組みはきょうもあしたも変わらない」と述べ、テロ組織をけん制した。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)は米東部時間10日午前9時半(日本時間同日午後10時半)の取引開始前に黙とうした。立会場は静けさに包まれた。取引開始を合図するベルの周囲には、NYSEで働いていたテロ犠牲者2人の遺族が並び、トレーダーらとともに黙とうをささげた。テロ後に約1週間休場してから再開した時の様子など、20年を振り返る映像も流れた。テロで航空機が突入した国防総省でも追悼式が開かれ、軍関係者らが出席した。

658人の従業員が犠牲となった米証券キャンター・フィッツジェラルドは10日、遺族らを支援するチャリティーイベントを開いた。ハワード・ラトニック最高経営責任者(CEO)は同日、米CNBCのインタビューで「誇らしいことに我々は今、犠牲になった従業員の子供を雇用している。彼らの父や母は皆働き続けたかった」と述べ、20年間様々な形で遺族を支援しつつ、会社を再建した軌跡を語った。

同時テロではアメリカン航空とユナイテッド航空の航空機がそれぞれ2機ずつ、合計4機がハイジャックされた。世界貿易センタービルの2棟に1機ずつ、国防総省に1機が突入し、ペンシルベニア州シャンクスビルに1機が墜落した。アメリカンとユナイテッドは追悼として4機の航空機をかたどったバッジを従業員に配布し、従業員は9月中着用する。

11日には全米各地で追悼式典が開かれる。バイデン氏はテロの現場となった場所を訪れる予定だ。米メディアによると、オバマ元大統領やブッシュ元大統領(第43代)も式典に出席する。

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アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが首都カブールを制圧し、大統領府を掌握しました。米国は2001年の米同時テロをきっかけにいったんはタリバンを打倒しましたが、テロとの戦いは振り出しに戻ります。アフガニスタン情勢を巡る最新の記事をこちらでお読みいただけます。

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