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小麦の世界在庫、6年ぶり低水準 米農務省見通し

インドの減産響く

【シカゴ=野毛洋子】米農務省は10日発表した6月の穀物需給見通しで、2022~23年度の世界の小麦の期末在庫見通しを前月比20万トン減の2億6690万トンに引き下げ、6年ぶりの低水準を見込んだ。ロイター通信が集計したアナリスト予想平均の2億6718万トンを下回った。今年3、4月に記録的な熱波に見舞われたインドの減産が響いた。

インドの小麦生産見通しは前月比250万トン減の1億600万トンに引き下げた。天候に恵まれたロシアについては生産量を8100万トンと前月から100万トン増やしたものの、インドの減産分を補えなかった。ウクライナの生産量は2150万トンと前月の推定値を据え置いた。

トウモロコシの世界在庫は引き上げた。ウクライナとロシアの在庫増を反映し、530万トン増の3億1050万トンを見通した。ウクライナの生産量は550万トン増の2500万トンと前月から大幅に引き上げた。米国の期末在庫も前月比で引き上げた。

大豆の世界在庫も引き上げ、90万トン増の1億50万トンとした。ブラジルとアルゼンチンの21~22年度の生産見通しを引き上げたため、両国の22~23年度の期初在庫が増えた。一方で米国の期末在庫は引き下げた。

今回の発表を受け、市場には穀物インフレの長期化を予想する声が聞かれた。農業金融大手ラボバンクのアナリスト、スティーブ・ニコルソン氏は、ウクライナ情勢やパンデミック下でのサプライチェーンの支障など、穀物高を支える要因の影響が数年間は続くとみる。「生産を左右する天候や米国の作付面積の動向が価格を占う鍵になる」と話した。

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