AMD、AIソフト開発新興を買収 NVIDIAに対抗

【シリコンバレー=渡辺直樹】米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)は10日、人工知能(AI)関連スタートアップのノッド・エーアイを買収すると発表した。金額は明らかにしていない。AMDは自社の半導体とノッド・エーアイのソフトを組み合わせ、AIの処理を高速化する。AI半導体で先行する米エヌビディアに対抗する。
ノッド・エーアイはソフト開発を強みとし、AIが利用者の質問に回答する際の「推論」を高速化する技術を持つ。AMDは買収により、半導体に最適化したソフトをセットで提供できるようになる。顧客企業はより高速なAI半導体を導入しやすくなる。
AMDはパソコンやサーバー、ゲーム向けのCPU(中央演算処理装置)を強みとしてきた。最近ではAIの処理に使うGPU(画像処理半導体)に力を入れている。世界シェア8割を握るエヌビディアに対抗し、導入コストを抑えたAI半導体の新製品も発表した。
半導体の機能や使い方が複雑化する中、半導体メーカーにとってはソフト面を充実し、顧客にいかに使いやすくするかが重要になっている。エヌビディアは「CUDA」と呼ぶソフト開発基盤を提供している。AMDも買収によりこうしたソフト一体戦略を加速する。
AMDは事業領域の拡大に向け買収を積極活用している。直近では2022年に高速通信規格「5G」などに使う半導体を手掛ける米ザイリンクスを買収した。
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