米ファイザー、オミクロン特化ワクチン3月にも
(更新)

【ニューヨーク=野村優子】米製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は10日、独ビオンテックと共同開発する新型コロナウイルスワクチンについて「(変異型の)オミクロン型に特化したワクチンは3月に準備できる」と明かした。同日開幕した世界最大級の製薬業界の国際会議「JPモルガン・ヘルスケアカンファレンス」で述べた。
オミクロン型に特化したワクチンはすでに生産を開始しているという。ただ、既存ワクチンの3回目の追加接種を受けていれば、入院・死亡などに対する予防効果は得られることも強調した。同日の米CNBCのインタビューでは、4回目の追加接種(ブースター接種)について「必要かどうかまだ分からない。臨床試験(治験)が必要だ」と指摘した。
米バイオ製薬モデルナも、オミクロン型に特化したワクチンの開発を進めている。ステファン・バンセルCEOも同日のヘルスケアカンファレンスで、「秋の追加接種に向けて、オミクロン型に特化したワクチンを準備している」と述べた。まもなく治験を開始する予定という。
一方、追加接種については「今後、年1回必要になるだろう」との見方を示した。バンセル氏は先週にも、「秋ごろに4回目の追加接種が必要になるだろう」と話していた。モデルナは2022年に、20億~30億回分の追加接種を供給する見通しだ。
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)