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米仮想通貨コインベース4~6月赤字1500億円 取引低迷

(更新)

【ニューヨーク=大島有美子】米暗号資産(仮想通貨)業界大手、コインベース・グローバルが9日発表した2022年4~6月期決算は、最終損益が10億9365万ドル(約1500億円)の赤字(前年同期は16億634万ドルの黒字)だった。2四半期連続で赤字を計上した。ビットコインなど主要仮想通貨の相場低迷で、個人投資家の売買が減少した。

売上高は前年同期比64%減の8億832万ドルだった。相場低迷で取引高が減ったことが大きい。総取引高は前年同期比で53%減の2170億ドルで、四半期ベースでは2四半期連続で減少した。個人の月間取引利用者は900万人だった。前年同期(880万人)よりは増えたが、1~3月(920万人)より減った。

コインベースは「株主への手紙」で4~6月期について「複雑な時期で、仮想通貨企業の耐久性が試された」と述べた。「核となる米国の個人利用者の動向が低調だった」ことを取引高減少の理由に挙げた。一方で「低迷の時期こそ技術に投資するチャンスだ」と強調。次世代インターネット「ウェブ3」などへの投資を進めると述べた。

7~9月の月間利用者数は800万人と減少が続くと予測する。総取引高は7月の動向が続けば同様に4~6月より減るとみる。5月時点で22年通年の月間利用者数を500万~1500万人と見込んでいたが、9日更新した予測では一部下方修正し、700万~900万人とした。

コインベースの株価は9日、決算発表を前に前日比で11%下落したが、時間外取引でさらに一時5%超下げた。6月末には21年11月につけた最高値から87%下落している。

コインベースは21年4月、米国の仮想通貨交換所として初めて株式公開に至った。22年1~3月は上場以来、四半期で初めて赤字に転落した。ビットコインの価格は21年11月につけた最高値から7割程度下落して推移している。

米連邦準備理事会(FRB)による利上げと景気減速懸念で、投資家がリスク回避に動いており、ビットコイン市場から投機的なマネーが流出している。コインベースの収益は取引ごとに徴収する手数料に依存しており、相場に業績が左右されやすい。すでに全従業員の18%に相当する1100人の人員削減を実施した。

仮想通貨相場が将来持ち直すとみて、攻めの姿勢も見せる。8月4日には、米資産運用最大手のブラックロックとの提携を発表した。ブラックロックが機関投資家向けに提供するリスク管理システムを通じて、ビットコインなど仮想通貨への投資手段を提供する。コインベースのブライアン・アームストロング最高経営責任者(CEO)は9日の投資家向け決算説明会で「仮想通貨取引の幅を広げる巨大なディールだ」と強調した。

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