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クック氏、Appleカー構想に含み 「隠しておかないと」

(更新)

【シリコンバレー=白石武志】米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は9日、米紙が主催するオンライン対談に参加した。噂される電気自動車(EV)市場への参入計画に関する質問には回答を拒んだが、「何かを隠しておかないと我々らしくない」とも述べ、「アップルカー」構想に含みを持たせた。

クック氏は9日、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が主催する「ディールブック・オンライン・サミット」に参加、同紙の著名コラムニストであるアンドリュー・ロス・ソーキン氏と約30分間対談した。

「答えたくないだろうが、車(参入計画)について何か伝えられることはないか」と尋ねるソーキン氏に対し、クック氏は苦笑しながら「将来については秘密にしようと思っているので、きょうは何も共有することはない」と答えた。ただ、EV開発計画の存在そのものは肯定も否定もせず、将来的な参入への期待を残した。

アップルは厳格な秘密主義で知られ、将来の製品計画についてコメントしないのは通常の対応だ。ただ、EV生産委託先の候補の一つとされる韓国・現代自動車が2021年1月にアップルとの交渉の事実を公表したことでEV参入計画の存在が明らかになった。現代自は直後に撤回したが、アップルカー構想はいわば「公然の秘密」と受け止められている。

アップルカー構想をめぐっては、米テスラのイーロン・マスクCEOも20年12月、過去に同社の売却をアップルに打診したとツイッターへの投稿で暴露している。クック氏に面会を求めたがアップル側が会議への参加を拒み、交渉は進まなかったと説明している。

9日の対談でクック氏は「イーロン(・マスク氏)と話したことはない」と明らかにし、テスラ側が接触を求めてきたことについても「そのような記憶はない」と述べた。「ただ、彼がそうだと言っていたのなら、それは正しいと思う」とも述べ、マスク氏側の立場にも配慮を示した。

クック氏自ら仮想通貨を保有

対談では、クック氏自身が暗号資産(仮想通貨)を保有していることも明らかにした。「誰かに投資のアドバイスをしているわけではない」と断りつつ、「分散したポートフォリオの一部として(仮想通貨を)所有するのは合理的だ」と述べた。

アップル製品上で使える決済サービスを仮想通貨に対応させる計画があるかどうかについてクック氏は「検討している」としつつ、「すぐに実行する予定はない」と述べた。アップルとして仮想通貨に投資する考えはないという。

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