バーガーキング、米国の店舗改装と広告に4億ドル投資へ

【ニューヨーク=白岩ひおな】ハンバーガーチェーンのバーガーキングを展開する北米外食大手レストラン・ブランズ・インターナショナルは9日、店舗の改装と広告費用などに今後2年間で4億ドル(約570億円)を投じると発表した。米国内のメニューも刷新し、低迷が続く米国内の売り上げ回復につなげる。
同社は米国で7000店以上のバーガーキングを展開しており、このうち93%をフランチャイズ加盟店が占める。約800店の改装に2億ドルを費やす。5000万ドルを約3000店の技術面や厨房の機器、建物の改修に、3000万ドルをモバイルアプリの改善にあてる。
広告費用として2年間で1億2000万ドルを投じ、米国の広告ファンドの予算を30%増やす。今回の投資で、2022年12月期と23年12月期通期の調整後1株当たり利益がそれぞれ10~12セント増加する見込みだ。
ホセ・チル最高経営責任者(CEO)は8月、売り上げが伸び悩む米国事業の成長に向けた計画を9月に全フランチャイズ加盟店と共有する方針を示していた。同社によると加盟店も計画を支持しており、より高い加盟金の支払率を選べば改装完了時に追加出資を現金で受けられるなどのインセンティブを与えるという。
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