米、全州でマスク義務撤廃へ 最後のハワイ州は26日から

【ニューヨーク=山内菜穂子】米国のすべての州で新型コロナウイルス感染症対策としてのマスク着用義務がなくなる。最も厳しい対策をとってきたハワイ州が26日からの屋内施設でのマスク着用義務の撤廃を決めた。コロナの感染拡大から2年がたち、米国での社会経済活動の正常化が一段と進む。
ハワイ州は8日、2020年4月から設けていた屋内でのマスク着用義務をなくすと発表した。イゲ知事はツイッターで「これは多くの人が待ち望んでいたマイルストーンだ」と強調した。同時に、再び感染が拡大した場合はマスク着用義務を復活させる考えも示した。
西部オレゴン州と同ワシントン州も12日から屋内でのマスク着用義務を解除する。同カリフォルニア州も同日から学校でのマスク着用を求めない。ニューヨーク市は7日から屋内や学校でのマスク着用義務をなくした。

米国の新規感染者数は減少し続けている。米ジョンズ・ホプキンス大によると、8日の新規感染者数(7日移動平均)は約3万9700人。およそ8カ月ぶりに4万人を下回った。
連邦政府は18日まで空港や飛行機、バスなど公共交通機関でのマスク着用を義務づけている。米疾病対策センター(CDC)は2月、最も感染リスクが高い地域のみ屋内でのマスク着用を推奨する新基準を公表。3日には米人口の9割が屋内でのマスク着用を求める対象から外れたと発表した。

新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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