米国、病床使用率8割に インフルなどで医療負荷高まる - 日本経済新聞
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米国、病床使用率8割に インフルなどで医療負荷高まる

(更新)

【ニューヨーク=山内菜穂子】米国でインフルエンザの流行などにより医療への負荷が高まりつつある。全米の医療機関の病床使用率は8割に達した。年末に向けてインフルと新型コロナウイルス、呼吸器疾患を引き起こすRSウイルスが同時に流行する「トリプルデミック」への危機感が強まっている。

米保健福祉省(HHS)によると、9日現在の病床使用率が80%になった。東部ニューヨーク州は84%、西部カリフォルニア州は82%だった。米CNNはHHSがデータを集計し始めた2020年半ば以降で80%を超えたのは新型コロナのオミクロン型が猛威を振るった今年1月のみと指摘する。大半の時期は70%台だった。

集中治療室(ICU)も使用率が78%にのぼる。医療機関の人手不足が続くなか、人が集まる機会が増える年末に向けて医療逼迫の可能性が指摘されている。

なかでも目立つのはインフルによる入院増だ。11月下旬の感謝祭の祝日後となる12月3日までの1週間の新規入院者数は約2万6000人。11月19日までの1週間の2倍超となった。今シーズンの入院率は10年以降で最も高いという。

コロナによる入院も増加する。7日までの1週間で1日あたりの新規入院者数は約4900人と前の週よりも1割増えた。一方でコロナによる入院者の割合は減少傾向にあり、現在は全体の6%となっている。

子どもや高齢者が重症化することがあるRSウイルスも懸念材料だ。米国では11月に感染のピークを越えたとみられているが、入院率は例年よりも高い水準が続く。

ニューヨーク市は9日、トリプルデミックに近づいているとして、公共の室内で高品質のマスク着用を強く推奨すると発表した。学校や公共交通機関、オフィスなどが念頭にある。

米疾病対策センター(CDC)はインフルとコロナの予防接種を早期に受けるように呼びかけている。特にインフルワクチンは現在流行しているウイルスの型と「とてもよく一致している」と指摘する。オミクロン型対応のコロナワクチンを接種した人は接種可能な人口の14%にとどまっている。

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