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Airbnb上場 公開価格で時価総額4兆円 民泊成長に期待

(更新)
エアビーアンドビー株の取引は10日に始まる=ロイター

【ニューヨーク=宮本岳則】民泊仲介大手の米エアビーアンドビーは10日、米ナスダック市場に上場した。新規株式公開(IPO)時の公募・売り出し価格(公開価格)は1株68ドルで、時価総額は406億ドル(約4兆2600億円)を超える。民泊市場の成長期待から投資家の需要は多く、当初想定よりも高い公開価格となった。

日本時間午後11時45分時点で初値は付いていない。同社は先週から投資家向け説明会(ロードショー)を始め、新株の購入希望を募っていた。新株発行・売り出しによる資金調達額は約35億ドルになる見通し。足元の米IPO市場は活況で、9日上場した料理宅配のドアダッシュは初値が公開価格を78%上回った。エアビー上場初日の取引にも注目が集まっている。

公開価格には投資家の期待値の高さが表れた。エアビーはロードショー開始当初、公開価格の仮条件を44~50ドルに設定していた。米モルガン・スタンレーなど主幹事証券が投資家の需要を基に価格レンジを56~60ドルに切り上げていたが、さらに上回った。

08年創業のエアビーは家の空きスペースを貸し出したい「ホスト」と、そこに宿泊したい「ゲスト」をアプリで結びつける民泊サービスで急成長を遂げた。本拠は米サンフランシスコで、欧州や日本を含めた220カ国・地域で物件を扱っている。時価総額ベースでは大手ホテルチェーンのヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス(約300億㌦)を上回り、マリオット・インターナショナル(約430億ドル)に並ぶ水準だ。

未上場の成長企業「ユニコーン」の代表格エアビーは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で上場時期が先延ばしになっていた。20年前半に宿泊需要が激減すると、つなぎ資金として、米投資ファンドのシルバーレイクなどから約10億ドルの調達を迫られた。さらにリストラ策として全社員の約4分の1にあたる1900人を削減した。

足元で業績は回復基調にある。20年7~9月期の売上高は13億ドルとなり、前年同期比18%減にとどまった。宿泊需要が激減した4~6月期(72%減)に比べて、減収幅は縮小している。自宅から近場の宿泊需要を取り込めたことが大きい。コスト削減効果もあり、最終損益は2億ドルの黒字(4~6月期は5億ドルの赤字)を確保した。もっとも「コロナ前」を含め、通期ベースでは赤字が続く。

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