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北米サミット、メキシコで開催 経済・移民対策を協議

(更新)

【メキシコシティ=清水孝輔】北米3カ国首脳会談(北米サミット)が10日、メキシコの首都メキシコシティで開かれる。バイデン米大統領とカナダのトルドー首相、メキシコのロペスオブラドール大統領が会談する。北米のサプライチェーン(供給網)をめぐる経済協力や米国に向かう移民への対策を協議する。

北米サミット関連の会談は9~11日に開く。3カ国の首脳会談は10日に予定している。関連して9日に米国とメキシコが首脳会談を開き、治安や貿易、移民対策などの分野で協力する方針を確認した。11日にはメキシコとカナダが首脳会談を行う。北米サミットは2021年11月以来の開催となる。

経済協力では北米供給網について協議する。米中対立が深まるなか、米政府にとって友好国と安定した供給網を築く重要性が増している。米国とカナダの両政府は国営企業を優遇するメキシコのエネルギー政策に反発しており、3カ国は今回の首脳会談を対立解消の契機にしたい考えだ。

移民対策では根本原因である中南米の貧困対策について話し合う。中南米の政情不安で米国をめざす移民が急増し、米政府は対応に苦慮している。ロペスオブラドール氏は9日「(移民の出身国に)投資し、母国にとどまれるようにする」と述べた。一時的に労働者として移民を受け入れる措置などの対策について協議する。

治安対策もテーマになる見通しだ。メキシコの治安当局は5日「エル・チャポ」として知られる「麻薬王」ホアキン・グスマン受刑者の息子を拘束した。グスマン受刑者は米国で収監されており、息子も米国に引き渡す可能性がある。メキシコの治安当局は19年にも息子を拘束したが、所属する麻薬組織からの報復を抑えるために釈放していた。

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