崖崩壊、ボートの8人死亡 ブラジル南東部の観光地

【サンパウロ=共同】ブラジル南東部ミナスジェライス州カピトリオの峡谷に囲まれた観光地の湖で8日、崖が崩壊し、周囲にいた複数の観光ボートを直撃した。少なくとも8人が死亡、2人が行方不明となった。同国メディアが報じた。
在リオデジャネイロ日本総領事館によると、邦人が巻き込まれたとの情報はない。消防当局は当初、行方不明者を約20人としていたが、その後連絡が取れるなどして修正した。
2隻のボートが沈没し、ほかに数隻のボートが被害に遭った。負傷者も30人以上にのぼった。事故の様子を捉えた動画によると、滝の近くの高い峡谷の崖が柱状にはがれて観光客が乗った2隻のボートの上から倒れ込み、水煙を上げた。現場の峡谷は高さが約20メートルだという。
同州のゼマ知事は崖の崩壊が「激しい降雨」によって起きたとツイッターで指摘、「痛ましい悲劇に胸を痛めている」と投稿した。