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NYタイムズ、世紀のスクープ経緯報道 無断でコピー

【ニューヨーク共同】米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は7日、84歳で死去した元同紙記者ニール・シーハン氏がベトナム戦争を巡る米国防総省の秘密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」を入手し、世紀のスクープをした経緯を明らかにした。情報源の自宅から文書を勝手に持ち出してコピーしたという。

情報源も勤務先から文書を無断で持ち出してコピーしていた。スクープ後に再会した際、情報源から「あなたも文書を盗んだんだな」と言われると、シーハン氏は「私もあなたも盗んでいない。文書は米国民の財産だ」と語ったという。

シーハン氏は2015年、自らの存命中は報道しない条件で、情報源の身元や文書入手の経緯を同紙記者に語った。

情報源となった元国防総省のダニエル・エルズバーグ氏は1969年、ベトナム戦争の早期終結につなげるため、勤務先のシンクタンク、ランド研究所にあった約7千ページの文書をコピーし自宅に保管。シーハン氏は、文書を読むだけでコピーは許されなかったため、エルズバーグ氏が休暇を取った際、文書を無断でコピーしたという。

文書により、米政府がベトナム戦争の状況を国民に正しく伝えていなかったことが判明。ニクソン政権(当時)は掲載差し止めを求め提訴したが、連邦最高裁は「報道の自由」を理由に退けた。情報源がエルズバーグ氏であることは、後に別の記者が暴露した。

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