トランプ氏「15日に重大発表」 24年大統領選出馬表明か

【ワシントン=坂口幸裕】トランプ前大統領は7日、中西部オハイオ州で演説し、南部フロリダ州の邸宅マール・ア・ラーゴで「15日に重大な発表をするつもりだ」と述べた。2024年の次期大統領選への出馬を表明する意向を示唆した。
トランプ氏は次期大統領選への意欲をかねて示してきた。3日には中西部アイオワ州の会合で大統領選への対応について「米国を安全で輝かしい国にするためにかなりの確率でもう一度やる」と表明した。米メディアは4日、14日にも正式表明する検討に入ったと相次ぎ報じていた。
トランプ氏は7日の会合で、8日の中間選挙を念頭に「あすの(選挙から)関心をそらすようなことはしたくない」とも語った。トランプ氏は中間選挙前に出馬表明する構えを示していたが、側近が先送りを進言してきた経緯がある。選挙戦でトランプ氏への賛否に争点が移り、野党・共和党候補に影響を及ぼしかねないとの懸念があった。
24年大統領選ではフロリダ州のデサンティス知事やペンス前副大統領らも共和候補に取り沙汰される。他の有力候補に先んじて出馬表明し、党の候補者指名争いで主導権を握る思惑が透ける。
機密文書の扱いでトランプ氏の邸宅の家宅捜索に踏み切った米連邦捜査局(FBI)の捜査を意識している可能性もある。大統領選の候補者になれば司法省が政治介入を懸念し起訴のハードルが上がるとの見方がある。
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)

2024年に実施されるアメリカ大統領選挙に向け、現職のバイデン大統領やトランプ氏などの候補者、各政党がどのような動きをしているかについてのニュースを一覧できます。データや分析に基づいて米国の政治、経済、社会などに走る分断の実相に迫りつつ、大統領選の行方を追いかけます。