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Uber、Amazon出資の米社に自動運転子会社を売却

ウーバーが開発していた自動運転車(同社提供)

【シリコンバレー=白石武志】米ウーバーテクノロジーズは7日、自動運転開発子会社ATGを米アマゾン・ドット・コムなどが出資する同業の米オーロラ・イノベーションに売却することで合意したと発表した。ウーバーは約1200人の従業員らを譲渡するのと引き換えにオーロラに4億㌦(約420億円)を出資し、技術開発で連携するとしている。

オーロラは米グーグルや米テスラの元技術者らが2017年に立ち上げた自動運転技術の有力スタートアップで、カリフォルニア州に本社を置く。直近の資金調達では25億㌦の企業価値の評価を受けていた。ウーバーとの取引によってオーロラの従業員数は3倍の約1800人に増えることになり、英フィナンシャル・タイムズは企業価値の評価額は従来の4倍の100億㌦に高まったと報じている。

規制当局の承認後、オーロラはATGを21年1~3月をめどに吸収合併し、ウーバーを含むATGの既存株主はオーロラの約40%の株式を保有することになるという。ウーバー単独では4億㌦の現金出資を含めてオーロラに26%を出資し、取締役を1人派遣する予定だとしている。

ウーバーはニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場を控えた19年4月に自動運転部門のATGを分社化し、トヨタ自動車デンソーソフトバンクグループの投資ファンドから計10億㌦の出資を受けると発表していた。ATGは当時、72億5000万㌦の企業価値があると評価されていたが、今回の取引では半分程度に下がることになる。

ウーバーはATGを通じてトヨタと共同開発するライドシェア専用の自動運転車を21年に商用化する計画を掲げていた。新型コロナウイルスの影響で人々の移動が減り、ライドシェアの需要は世界的に低迷している。オーロラへのATGの売却によって、従来の計画が見直しを迫られる可能性もある。

ウーバーは15年に米カーネギーメロン大学と提携し、自動運転技術の開発に参入した。スウェーデンのボルボ・カー製の車両に自社開発の自動運転システムを搭載して北米で公道走行試験を手掛けていたが、18年に米アリゾナ州で死亡事故を起こし、開発が一時停滞していた。

祖業のライドシェア事業の不振が続くウーバーは「巣ごもり消費」で市場が拡大する料理宅配サービスに活路を求めており、非中核事業については投資を削減している。12月上旬には米メディアが「空飛ぶタクシー」の開発部門についても売却交渉を進めていると報じていた。

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