メキシコ、12月の車生産21万台 6カ月連続前年割れ

【メキシコシティ=清水孝輔】メキシコの国立統計地理情報院(INEGI)が7日発表した2021年12月の自動車生産台数は21万2272台と前年同月比17%減となった。世界的な半導体不足の影響が長引き、6カ月連続で前年の水準を下回った。
調査対象の13社のうち8社が前年同月を下回った。米ゼネラル・モーターズが46%減ったほか、独アウディも74%落ち込んだ。日本企業ではトヨタ自動車が4%減、ホンダが8%増だった。21年1~12月の累計では297万9276台と前年同期比で2%減った。
21年12月の輸出台数は22万7465台と前年同月比17%減だった。6カ月連続で前年同月の水準を下回った。21年1~12月の累計では270万6980台と前年同期を1%上回った。
メキシコでは新型コロナウイルスの感染拡大で20年4月に工場がほぼ止まり、同年5月から徐々に回復していた。21年の前半は回復傾向にあったが、世界的な半導体不足が深刻化してからは生産台数が前年の水準を下回る月が続いている。