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ハリス米副大統領、中米に初外遊 「国境に来ないで」

記者会見するハリス米副大統領㊧とグアテマラのジャマテイ大統領(7日、グアテマラ市)=ロイター

【メキシコシティ=宮本英威】ハリス米副大統領は7日、初の外遊先である中米グアテマラで、同国のジャマテイ大統領と会談した。米南部国境に押し寄せる移民の根本的な原因である治安や貧困といった社会状況の改善に向けて協力することで一致した。ハリス氏は会談後の記者会見で、不法移民に対して「メキシコ国境へは危険な旅路だ。来ないでほしい」と訴えた。

ハリス氏はバイデン米政権内で移民問題を担当している。グアテマラを初の外遊先とした理由について「この地域を重要視しているためだ」と指摘した。「我々は相互に結ばれており、お互いに依存している」と述べ、両国が共同で移民問題の解決に取り組む重要性を指摘した。

1月のバイデン米政権発足後、移民政策の緩和を期待して米南部国境には中米からの不法移民が増えている。米税関・国境取締局(CBP)によると、米南西部国境での拘束者数は4月に17万8622人と、前年同月の10倍以上に膨らんだ。収容施設の不足や、保護者と行動を共にしていない未成年者の拘束の増加が課題となっている。ハリス氏は会見で「来ないでほしい」と2度繰り返し、不法越境を控えるように強く呼びかけた。

グアテマラを含む中米では司法制度が十分に機能しておらず、犯罪の取り締まりが進まないことが移民の原因の一つになっている。米政府は同国の司法省と国務省が、グアテマラに司法の専門家の派遣を拡充して人材育成を進めていくと発表した。麻薬密売や人身売買への対策でも協力する。

ジャマテイ氏は会見で「雇用の創出が必要で、米国の支援を受けたい」と述べた。米国際開発局(USAID)は今後3年間で、若い女性の能力拡充のために4000万ドル(44億円)を投資して支援する。

新型コロナウイルス対策を巡っては、米国はグアテマラにワクチン50万回分を供与する。英オックスフォード大の研究者らが運営する「アワー・ワールド・イン・データ」によると、グアテマラの接種率は2.71%と、中南米域内で低い水準にある。台湾と外交関係を持つため、周辺諸国のように中国製ワクチンを取り入れていないのが背景だ。

ハリス氏は6日夜にグアテマラに到着した。7日午前にジャマテイ大統領と会談し、午後には市民団体や女性起業家の代表との懇談を予定している。7日夜にグアテマラを離れ、メキシコに向かう。8日にはメキシコでロペスオブラドール大統領と会談する。

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