ガザ停戦で過激派合意 エジプト仲介、死者43人に

【カイロ=共同】イスラエル軍が5日に空爆を始めたパレスチナ自治区ガザ情勢を巡り、標的とされる過激派「イスラム聖戦」は7日夜、イスラエル軍との停戦で合意したと表明した。エジプトが停戦を仲介していた。
ガザ保健当局によると、これまでの死者は子ども15人を含む計43人に上り、計311人が負傷。イスラエル軍の空爆によりガザで約250人が死亡した昨年5月の戦闘以降、最悪規模の人的被害となっている。イスラム聖戦はロケット弾を多数発射して反撃し、さらなる交戦激化が懸念されていた。
イスラエル軍は7日までにガザでイスラム聖戦の司令官を新たに殺害。地元メディアによると、イスラエルのラピド首相は7日、ガザでの目的は達成されたと語った。
イスラム聖戦は7日、空爆開始後初めてエルサレムに向けロケット弾を発射。イスラエル軍は対空防衛システム「アイアンドーム」で撃墜し、被害は報告されていない。
ガザでは6日、難民キャンプで爆発があり、子どもを含む死傷者が発生。イスラエル軍は、イスラム聖戦のロケット弾が誤ってガザで着弾し、死者が出たと主張した。
イスラム聖戦は、イスラエルと敵対するイランに近いとされ、ガザを実効支配するイスラム組織ハマスと協力関係にある。ハマスは今回の交戦には加わっていなかった。