ビットコイン4万ドル突破 1年で5倍に

【ニューヨーク=野村優子】代表的な暗号資産(仮想通貨)のビットコインが米東部時間7日、初めて4万ドルの大台を突破した。2日に3万ドルを突破したばかりだが上昇の勢いは増しており、世界的な金融緩和であふれるマネーが流れ込んでいる。機関投資家の資金流入のほか、米ペイパルなど決済大手の参入による実需面での後押し要因もある。急速な値上がりには過熱感も指摘されている。
情報サイトのコインデスクによると、ビットコインのドル建て価格は7日午後1時すぎ(日本時間8日午前3時すぎ)に4万ドルを上回った。昨年12月半ばに初めて2万ドルを突破し、その約2週間後の1月2日に3万ドルを突破。その後急落する場面もみられたが、5日間でさらに1万ドル上昇したことになる。1年間の上昇率は約5倍、上昇が本格化する前の昨年10月末と比べると2カ月強で3倍近くに膨らんでいる。
ビットコインの急上昇は、仮想通貨全体の時価総額も押し上げている。仮想通貨分析を手がけるコインマーケットキャップによると、ビットコインやイーサリアム、テザーなど世界の仮想通貨の時価総額は7日午後1時半(日本時間8日午前3時半)時点で、1兆558億ドル(約109兆円)強となった。
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)