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ブラックロックCEO「社内の多様性向上」 株主に手紙

ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)=AP

【ニューヨーク=伴百江】米資産運用最大手ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は7日、毎年恒例の株主に宛てた手紙で社員のダイバーシティー(多様性)など、ESG(環境・社会・ガバナンス)向上に取り組む姿勢を強調した。同社では社員や元社員が人種差別やセクハラ被害を訴えており、社内改革に異例のページを割いた。

「我々の企業文化が完璧ではないことは承知している」。フィンク氏は手紙でこう指摘し、社内のダイバーシティー向上のために一段の努力が必要であると認めた。

ブラックロックでは24年までに黒人管理職を倍増させる計画を打ち出すなど、人種や性別による待遇や採用格差を是正する方針を示してきた。同社は投資先企業にESGの改善を求めているだけに、人種差別などの告発が出たことで早急な対応が求められていた。今年3月には外部の法律事務所を雇って事情調査に乗り出した。

手紙では「他社に要請するのと同様に、ダイバーシティー、エクイティ(平等)、インクルージョン(包摂)の『DEI』について長期的戦略を社内で実施する」と表明した。1万6500人の社員全体の貢献にもかかっていると指摘。人種差別やセクハラなどを許さないという「自社のスタンダードを貫かない社員には居場所はない」と語った。世界最大の資産運用会社としてESGについて投資先企業への発言力を高めるためにも、社内の基盤固めが必要になることを浮き彫りにした。

ブラックロックの運用資産残高は2020年末で8.7兆ドル(約960兆円)と過去最高になった。手紙では、上場投資信託(ETF)への資金流入の加速や傘下の投資テクノロジー会社アラジンの業績向上が成長の原動力になったと説明した。

投資先企業の温暖化ガス排出量を50年までに実質ゼロにする目標も改めて掲げ、上場企業に加えて未公開企業にも適用する必要性を指摘した。

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